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2025.04.26

看護大学・看護学校の入試で出た小論文・作文のお題(19)『努力は必ず報われる(400字・時間40分)』

必ず報われる』の画像 京都の看護予備校アルファゼミナール

看護学校の入試で出た小論文・作文のお題(19)

⁻『勇気(800字・時間60分)』

看護学校や看護大学の入試では、短時間で小論文や作文を書く力が求められます。 今回ご紹介するテーマは「努力は必ず報われる」。一見、ポジティブで素敵な言葉ですが、実際には「努力しても報われないことがある」と感じた経験を持つ人も少なくないでしょう。 それでも、試験の場ではどう向き合い、どのように自分の考えをまとめたらよいのかを、今回は詳しく解説します。

●試験官は何を見ているか

このテーマを出す試験官は、あなたの努力に対する考え方や、物事に対する取り組み姿勢を見ようとしています。 看護の道は、勉強も実習も厳しく、患者さんとの関わりでも多くの困難に直面します。そんな中で、目の前の課題に真摯に向き合い、コツコツ努力を続ける力があるかどうかを知りたいのです。

単に「努力すれば報われる」と表面的に書くだけでなく、努力の意味や、それにどう向き合ってきたかを、自分自身の言葉で語ることが大切です。

●努力の大切さ

努力とは、目標に向かって自分自身を磨き続けることです。 すぐに結果が出るわけではなく、時にはうまくいかず、挫折しそうになることもあります。それでも続けること、諦めずに試行錯誤を重ねることに、努力の本当の価値があります。 努力を重ねることで得られるものは、目標達成だけではありません。 忍耐力、自信、そして「どんな困難も乗り越えられる」という精神的な強さも、努力の副産物です。 たとえ結果がすぐに出なくても、努力した過程そのものが、人を大きく成長させてくれます。

●努力した経験をどう伝えるか

小論文を書くときは、自分の努力体験を具体的に描くことが大切です。
たとえば、
・部活動で初心者だったけれど毎日の練習を続けてレギュラーになれたこと
・苦手な科目を克服するために毎日コツコツと勉強を続け成績が上がったこと
・看護師を目指すため授業だけでなく自主的に医療ボランティアに参加したこと

こうしたエピソードは、説得力のある文章になります。 「努力した→成功した」だけでなく、「途中で苦しかったが、どう乗り越えたか」も描けると、より深みのある文章になります。

●目標に向かって努力する喜び

目標に向かって努力し、それが実を結んだときの喜びは、何ものにも代えがたいものです。 小さな積み重ねが大きな結果につながった時、努力してよかったと心から思えるでしょう。

また、結果だけでなく、そのプロセスにも大きな意味があります。 「できなかったことが、できるようになった」「自分を信じられるようになった」──これらは、努力したからこそ得られる大切な財産です。
この感覚を持っている人は、将来、患者さんを支える看護師としても、粘り強く、温かいケアができるはずです。

●努力しても報われないこともある

もちろん、どれだけ努力しても、必ずしも思い通りの結果が得られるとは限りません。 試験に落ちることもあれば、部活でレギュラーになれないこともあります。 でも、それは決して無駄ではありません。 努力したことで得た「成長」「忍耐力」「学び」は、別の場面で必ず生きてきます。 「努力は無駄じゃなかった」と思えるかどうかが大切なのです。

「努力は必ず報われる」という言葉を、「結果がすぐに出る」という意味ではなく、「努力は必ず自分の力になる」と捉えて、小論文を書くとよいでしょう。

●努力しない人との違い

世の中には、努力を避ける人もいます。 しかし、努力をしないままでは、何も得られません。 努力を続けた人には、たとえ今すぐではなくても、いずれ必ずチャンスが巡ってきます。

特に医療職では、「勉強し続ける」「知識をアップデートし続ける」という努力が不可欠です。 日々の積み重ねを怠らない人こそ、信頼される看護師になれるのです。

●努力と患者さんへの共感力

努力を続ける経験は、患者さんに対する共感力にもつながります。 病気やケガと闘う患者さんたちは、日々、治療やリハビリに努力しています。そんな患者さんたちの気持ちを理解し、励ますためには、自分自身が「努力することの大変さ」を知っていることが大切です。

「がんばっている姿を支えたい」 「少しでも前向きな気持ちになれるように寄り添いたい」
そんな気持ちは、きっとあなたの努力の経験から生まれてくるはずです。

●小論文を書く際のポイント

・努力の定義を自分の言葉で書く
・努力した具体的な経験を述べる
・努力を通して得た成長や学びを書く
・努力は結果ではなく「過程も大切」と捉える
・看護師を目指す上で努力がどう活きるかまでつなげる


無理に「すべてがうまくいった話」にしなくても大丈夫です。 大切なのは、「努力することの尊さを知っている」というあなたの誠実な姿勢を伝えることです。

●まとめ

「努力は必ず報われる」というテーマは、一見シンプルに見えて、実はとても奥深いものです。
努力がすぐに報われなくても、必ず自分の力になる。努力を続けることが、やがて自分自身を強くし、誰かを支える力にもなる。

そう信じて、あなたらしい言葉で小論文を書いてください。 試験官は、あなたの真剣な気持ちをきっと受け取ってくれるはずです。

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