2025.04.20
⁻『携帯電話の使い方(800字・時間60分)』
看護大学・看護学校の入試で出された小論文のテーマに「携帯電話の使い方」というものがあります。現代社会では当たり前に使っているスマートフォンですが、その使い方ひとつにも“人となり”が表れるもの。看護師を目指す人がこのテーマにどう向き合うかが問われています。
●携帯電話の使い方 |
携帯電話、とくにスマートフォンは、今や日常生活に欠かせないアイテムです。キーワード検索やニュース記事の閲覧、LINEやメールのやり取り、動画の視聴、SNS投稿、キャッシュレス決済、さらには健康管理アプリなど、使い方は多岐にわたります。
しかしその一方で、「どこでも見られるからこそ、公共のマナーを守る必要がある」という側面も。電車の中での通話や大音量の動画視聴、無断の写真撮影、自撮り目的での迷惑行為など、スマホに関するトラブルも少なくありません。 災害時や緊急時にはスマートフォンが命を守る手段になることもあります。だからこそ、“使い方の質”が問われるのです。
●小論文を書く際のポイント |
このテーマの背景にあるのは、「情報モラル」や「公共性」「自制心」といった価値観。看護師として人前に立つ者にふさわしい意識を持っているかが問われているのです。 まずは、「スマートフォンをどんな目的で使っているか」を自分の生活と照らし合わせて具体的に書くと良いでしょう。
たとえば… 「LINEやSNSでの連絡に使っているが、既読スルーに一喜一憂することもあり、自分の心のゆとりがスマホの使い方に影響することを実感した」 「病院内では基本的に電源オフ。緊急連絡手段として大事な存在だが、公共の場ではマナーを守るようにしている」 といった、自分の体験を織り交ぜた記述が有効です。
さらに、「看護学生・看護師になった時にどうあるべきか」まで言及できると、文章に深みが出ます。
●看護師として意識したい視点 |
看護職は、多様な世代や文化背景を持つ人々と接します。高齢者や子ども、外国人、スマートフォンに不慣れな人もいれば、スマホ依存で生活リズムを崩している患者さんもいるでしょう。
そんな中で、「スマートフォン=便利で楽しいもの」だけでなく、「自分の使い方が他人にどう影響するか」「情報を正しく選び、正しく発信する力」を持つことは、看護職にとって大切な視点です。
●まとめ |
「携帯電話の使い方」というテーマは、日常のことだけに見えて、実は“看護師に求められる意識”が試されているお題です。便利さとともにマナーやモラル、そして相手への思いやりが伴ってこそ、本当に“使いこなしている”と言えるのではないでしょうか。
スマホを持つ手のひらには、情報だけでなく、自分の価値観や優しさも宿っていることを忘れずにいたいですね。
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