2025.04.21
⁻『最近腹が立ったことはありましたか?あった人は挙手してください。』
看護系学校の面接では、学力だけでなく、人柄や感情のコントロール、他者との関わり方も見られます。その中でも意外と戸惑うのが、「最近腹が立ったことはありましたか?」という質問です。
今回はこの質問の意図や、どのように答えると好印象かを考えてみましょう。
●受験生が答えることの多い「腹が立ったこと」 |
このような質問がされた場面は、4~5人ほどのグループ面接で、挙手制で答える形式だったという例があります。
実際に受験生が答えた内容としては、
・電車の中でマナーの悪い人を見た
・友人との約束を何度も破られた
・アルバイト先で理不尽なクレームを受けた
・家族に自分の努力を認めてもらえなかった
などが多いようです。
ただし、ここで注意したいのは、あまりに個人的なトラブルや、誰かを悪く言うような内容は避けること。あくまで冷静に事実を述べ、「そのときどう対応したか」「どう乗り越えたか」「そこから何を学んだか」を伝えることが重要です。
●試験官は何を見ているか |
「最近腹が立ったこと」を聞くことで、面接官は以下のようなポイントを見ていると考えられます。
・感情を客観視できるか(自分の気持ちに向き合えるか)
・他人の立場に立って考えられるか
・その場の空気を読みながら、自分の気持ちを言語化できるか
・気分転換や感情の発散方法を持っているか
・他人を思いやる視点があるか
つまり、「腹が立った」という感情自体よりも、その後の対応や気づきが重要なのです。
●面接で話すときのポイント |
・無理に挙手しない選択もあり・・・挙手を求められる場面では、答えなくても問題ありません。無理に作った話は不自然になります。
・感情をぶつける場ではない・・・面接は冷静さを保つ場です。怒りの内容を延々と語るのではなく、「少し腹が立ったけれど、まぁ相手の立場もあるし…」というように、客観的にふり返る姿勢が大切です。
・前向きに終える・・・「その出来事を通して、自分も気をつけようと思いました」や「自分も誰かを不快にさせていないか省みるきっかけになりました」といった前向きな結びで終えると、印象が良くなります。
●まとめ |
「最近腹が立ったこと」という一見カジュアルな質問にも、試験官の狙いが隠されています。人と接する看護師の道を志す以上、感情の扱い方やコミュニケーション力も大切です。
無理に答える必要はありませんが、話す場合は「怒りの内容」よりも「対応の仕方」や「学び」に焦点を当てましょう。
冷静にふり返り、前向きな気づきとして伝えることが、あなたの人柄をより魅力的に伝えるコツです。
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