2025.04.19
⁻『期待できる看護師とは(8分間)』
グループ討論は、看護師としての素養だけでなく「コミュニケーション力」や「協調性」「柔軟な思考」が問われる試験です。今回のテーマ「期待できる看護師とは」は、非常に看護職らしいテーマであり、自分自身がどう成長し、何を目指していくのかを考える良い機会にもなります。
ここでは、討論を進める上で押さえておきたい視点や試験官の見ているポイントをご紹介します。
●期待できる看護師とは |
「期待される」とは、信頼され、将来の成長や活躍を見込まれている状態を指します。看護の現場においては、医師や看護管理者から「安心して業務を任せられる」、患者やその家族からは「この人になら相談できる」と思われる存在が、まさに「期待できる看護師」と言えるでしょう。
知識や技術だけではなく、柔らかい対応、話をしっかり聴く力、そして誠実さなど、人としての姿勢も重要視されます。また、今はまだ未熟でも「今後いろいろと学んで伸びていきそうだ」と思わせる素直さや前向きさも、「期待感」につながります。
●期待される人になるには |
期待される人材になるには、まず「学ぶ姿勢」が大切です。医療現場は変化が多く、常に新しい知識や情報を吸収していく必要があります。その中で、自分の強みや弱みを理解し、足りない部分を補いながら成長しようとする努力が必要です。 また、看護師の仕事にはつらい瞬間も多くありますが、そこで「使命感」を持ち、患者さん一人ひとりと真摯に向き合う姿勢が求められます。
看護師としてのやりがいや自分の目指す姿を明確に持っている人は、自然と周囲からも信頼され、「期待できる存在」になっていくのです。
●グループ討論の進め方 |
このようなテーマでは、まずは「期待される看護師とはどういう人か」について意見を出し合い、共通項を見つけるところから始めましょう。「患者さんに安心を与える看護師」「勉強熱心な人」「職場のチームに貢献できる人」など、さまざまな視点を挙げていくと議論が広がります。
討論の終盤には「自分はどんな期待される看護師を目指したいか」という意見で締めくくると、自分の考えが伝わりやすく、好印象です。また、相手の意見にうなずく、受け入れる、つなげるといった「対話力」も評価のポイントとなります。
●試験官は何を見ているか |
討論の内容そのもの以上に、試験官は「人柄」や「チームの中でどう立ち振る舞うか」をよく見ています。自分の意見ばかりを押しつけるのではなく、相手の話に耳を傾けながら、自分の言葉で丁寧に考えを述べる姿勢が重要です。
また、議論が一方向に偏りすぎないように軌道修正できる人や、場の空気を和らげる言葉をかけられる人は、自然と評価が上がります。「この人は将来、患者さんにもスタッフにも信頼される看護師になりそうだな」と思わせる振る舞いを意識しましょう。
●まとめ |
「期待できる看護師」とは、今すぐすべてが完璧な人ではありません。これから学び、吸収し、少しずつ理想の看護師像に近づいていこうとする努力と姿勢こそが、周囲の期待につながります。
討論では、具体的な看護師像や自分自身の決意をしっかり言葉にし、「看護を志す理由」や「将来なりたい看護師像」との一貫性を持たせることがポイントです。
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