2025.04.18
⁻『やせのものと肥満者の割合(800字・60分)』
「やせ」と「肥満」は、見た目の問題だけではなく、健康リスクや生活習慣とも密接に関係するテーマです。入試では、このような社会的・健康的な側面から「現状を正しく把握し、自分の意見を筋道立てて述べられるか」が問われます。
この記事では、実際の小論文対策として盛り込みたいポイントを紹介していきます。
●肥満とは |
肥満とは、医学的には「体に脂肪が過剰に蓄積された状態」とされ、一般的には「BMI(体格指数)」が25以上の状態を指します。やせすぎの場合も問題があり、BMIが18.5未満は「低体重(やせ)」とされます。日本肥満学会によれば、肥満は糖尿病・高血圧・脂質異常症・睡眠時無呼吸症候群など、様々な生活習慣病のリスクを高める要因とされています。
●日本人の肥満率の現状 |
厚生労働省「国民健康・栄養調査(令和4年度)」によると、日本人男性の約33%、女性の約23%がBMI25以上、つまり「肥満」に該当します。一方、女性の約20%が「やせ」に該当しており、特に20代女性では「やせ」の割合が高いことが問題視されています。これにより、将来の出産リスクや骨粗しょう症なども懸念されているのです。 また、諸外国と比較すると、日本は肥満率が比較的低い国ではありますが、近年では欧米型の食生活・運動不足の影響もあり、徐々に増加傾向にあります。アメリカでは、肥満率が男女ともに40%を超えており、日本との差は歴然です。
●小論文を書く際のポイント |
このテーマでは、単にデータを並べるのではなく、「なぜそのような現状になっているのか」「自分はそれをどう捉え、どのような視点で関わっていきたいか」を示すことが大切です。たとえば、「最近では過度なダイエット志向が落ち着きつつある」と言われますが、SNSの影響で理想的な体型が強調され続けている現状を見ると、一概にはそうとは言えません。若年層のやせ志向と、中高年層の肥満率上昇という二極化も見られます。 自分自身の体験(無理なダイエットをして体調を崩した、健康的な生活を心がけて体重管理ができた など)を交えることで、説得力を持たせることができます。
また、健康的な生活習慣の重要性を説く中で、「正しい情報を伝える力」「予防医療への意識」もアピールできるとよいでしょう。
●まとめ |
「やせ」と「肥満」の問題は、外見の話ではなく、社会全体の健康課題のひとつです。
小論文では、数値を引用しながら、冷静に状況を分析し、自分の意見や提案をまとめることが求められます。たとえば「肥満者を減らすにはどうすればいいか」「若年女性のやせ志向をどう是正すべきか」といった視点を持ち、「どのように関わるか」にまで言及できると、より評価の高い文章になるでしょう。
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