2025.04.17
⁻『入学後はアルバイトはできませんが、それでもよいですか?』
看護大学・看護学校の面接では、「入学後はアルバイトはできませんが、それでもよいですか?」という質問がされることがあります。この質問には、単に「アルバイトの可否」を確認するだけではなく、学業への覚悟や経済的な準備状況、そして生活スタイルへの理解が問われています。
この記事では、この質問の意図や答え方のポイント、そして実際の学校のアルバイト事情について解説していきます。
● アルバイトはできるのか? 〜学校によって異なる実情〜 |
看護学校・看護大学では、基本的に「勉強や実習に専念してほしい」という理由からアルバイトを制限しているところが多くあります。しかし一方で、実際には「土日だけOK」「医療・福祉関係のアルバイトなら可」「長期休暇中ならOK」「学校長の許可があれば可能」など、学校ごとにルールが異なります。
特に、准看護学校では働きながら通うことを前提にカリキュラムが組まれているケースが多く、夜間や定時制の学校では仕事と両立して学ぶ人も少なくありません。つまり「アルバイトが絶対にダメ」というわけではないのです。
●この質問の意図は? |
勉強への覚悟と経済面の確認面接官がこの質問をする背景にはいくつかの意図があります。
まず一つは「本当に勉強に集中する覚悟があるかどうか」。看護の学びは座学だけでなく実習やグループワーク、レポートなど多重課題が重なり、体力・精神力共に求められます。実習先が遠方になることもあり、通学・予習・復習・体調管理に多くの時間を費やすことになります。
二つ目は「経済的な見通しは立っているかどうか」です。特に社会人や20代前半の受験生に対しては、「学費は自分で払うのか、それとも保護者が支援してくれるのか」という点を知りたがる面接官もいます。学費や生活費の準備状況は、学生生活の安定性を左右するため、奨学金や職業訓練給付金の活用についても考えておきましょう。
●実際に面接試験に臨む際のポイント |
この質問に対しては、「はい、大丈夫です」と短く答えるだけでなく、その理由や覚悟を添えて伝えることが大切です。
例えば、
「実習や課題に集中して取り組みたいと考えており、学費については奨学金の申請と保護者の支援で準備できています」
といったように、具体的に答えることで「この人は準備できているな」と思ってもらえます。また、「医療福祉に関わるアルバイトをしていた経験があり、いずれ許可を得て再開できればうれしい」といった前向きな姿勢も伝えられます。
なお、アルバイトそのものを否定的に考える必要はありません。社会経験を積み、年代の違う人と関わる機会は、看護師としての人間力にもつながります。ただし、学業とのバランスを最優先に考えている姿勢をしっかりアピールしましょう。
●まとめ |
「入学後はアルバイトができませんが、それでもよいですか?」という質問は、学業への本気度と経済的な自立性を確かめる大切な問いです。自分がどのように生活設計を考えているか、そして看護師になる夢にどれほどの覚悟があるかを丁寧に伝えることが求められます。準備ができていれば自信をもって答えることができますし、逆にこの質問をきっかけに進学後の生活を見直す良い機会にもなります。
自分らしい答えを見つけて、しっかり準備していきましょう。
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