2025.04.17
⁻『よい看護師よくない看護師(800字・時間50分)』
「よい看護師」と「よくない看護師」とは何か──看護学校の小論文では、こうしたテーマを通じて、受験生の人間性や看護観を見られています。ただ単に「やさしい人がよい看護師」ではなく、日々の業務や患者との関わりの中で、どんな姿勢が必要とされるのか。正解のない問いだからこそ、自分の考えを掘り下げて書く力が求められます。
本記事では、このテーマを掘り下げながら、具体的な書き方のポイントをご紹介します。
●良い看護師とは |
良い看護師とは、患者に寄り添い、信頼を得られる看護を実践できる人です。専門的な知識や技術に加えて、観察力・判断力・コミュニケーション能力・思いやり・責任感など、総合的な人間力が問われます。 時には、患者のためにあえて厳しいことを伝えたり、医療チームとの間で意見を述べたりする「心を鬼にする」姿勢も大切です。「単なる作業」ではなく「命を預かる」という使命感を持ち、日々の仕事に向き合う覚悟が必要です。
一方で「よくない看護師」とは、患者の話を聞き流したり、表面的な対応しかできなかったり、忙しさを理由に雑なケアをするような人のことを指します。看護師という職業は、心と体の両方に寄り添う役割であることを忘れてはなりません。
●小論文を書く際のポイント |
このテーマでは、自分が「どんな看護師になりたいか」というビジョンを明確にすることが大切です。理想だけでなく、「よくない看護師」を見て感じた反面教師的な視点も盛り込むと説得力が増します。
また、「良い患者・悪い患者」「良い医療者とは何か」という視点を加えることで、より広い視野で医療現場を捉えることができます。患者も人間、医療者も人間。どちらかが一方的に「良く」あるのではなく、互いの関係性の中で「よい看護」が成り立っているという考え方も深みが出ます。
●自分が目指す看護師像を盛り込もう |
受験生自身が将来、どんな看護師になりたいのかを書くことで、文章が生き生きしてきます。たとえば、「安心して悩みを話せるような看護師」「医療の現場で信頼される存在」「自分がされた看護を誰かに返したい」など、自分の言葉で語ることが重要です。 そのためには、日常の中で感じたエピソードや、病院実習・ボランティアなどの経験を踏まえて書くと、読み手に伝わりやすくなります。
●まとめ |
「よい看護師・よくない看護師」というテーマは、単に理想像を語るだけでなく、自分の価値観や将来への意欲を表現するチャンスです。
看護職の現場では、迷いや葛藤も多いもの。だからこそ、どんな時も「患者のために」行動できる姿勢を、自分なりの言葉で示していきましょう。
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