2025.04.16
⁻『10年後の携帯電話はどうなっているか皆さんで予想してください。』
看護大学・看護学校の面接では、個人面接だけでなく「グループ討論」が課されることがあります。その中でも「10年後の携帯電話はどうなっているか」という一見すると医療とは関係なさそうなテーマが出題されることも。
今回は、このようなテーマが出されたときの考え方や討論の進め方、過去の携帯電話の進化や未来予測まで、幅広く解説していきます。
●携帯電話の今までの進化の過程 |
携帯電話はここ数十年で劇的な進化を遂げてきました。 1990年代は“ガラケー”と呼ばれる折りたたみ式携帯が主流で、電話とメールが主な機能でした。その後、2007年にiPhoneが登場してからはスマートフォンが爆発的に普及。 現在では、スマホ一台で通話、メール、動画視聴、買い物、健康管理までできる時代になりました。
また、携帯電話の普及率も急上昇しました。総務省の統計によれば、日本におけるスマホの普及率は2023年時点で約90%を超えています。つまり、もはや生活インフラの一部といっても過言ではない存在になっています。
●10年後、携帯電話はどうなっているか? |
未来の携帯電話を予想するためには、現在のトレンドや技術革新の方向を知っておくことが大切です。
例えば、
・ウェアラブル化(メガネ型・指輪型など)
・AIとの連携による音声認識・翻訳・健康管理の高度化
・ホログラム通話の実用化
・折りたたみ・巻取り式の画面
・軽量化と同時に大型化
・高齢者や子ども向けの簡易スマホの拡充
といった未来像が挙げられています。
また、最近は部品の生産地が限定されていたり、半導体不足や国際情勢の影響もあり、端末価格が高騰しています。2024年時点で、最新のスマートフォンが20万円を超えるケースもあり、10年後には30万円近くなるかもしれません。
参加者で意見交換する際には、「皆さんが携帯電話に新しく追加してほしい機能は何ですか?」と問いかけてみると、より活発な討論になるでしょう。
●未来を語る力、人を支える力 |
グループ討論では、未来の技術を語ることが目的ではありません。
「未来をどう捉えるか」「仲間とどんなふうに話し合えるか」が見られているのです。特に看護師や助産師を目指す受験生には、チーム医療を支える一員としての資質が問われます。医療職としての視点を持って、例えば、「子どもがスマホを持つ年齢が低下していることにより、健康や依存のリスクが高まっている」という観点を出すことで、看護や保健の関心につなげることができます。
携帯電話という身近な話題だからこそ、気負わずに、でも誠実に討論に参加することが大切です。過去・現在・未来をバランスよく捉え、自分なりの考えを伝えましょう。
●まとめ |
「10年後の携帯電話を予想する」というテーマには、実は多くの“人間的視点”が含まれています。
・技術の進化が人の生活をどう変えるのか
・それにともなうリスクや課題は何か
・そして、どんな社会が望ましいのか
未来を思い描く力は、看護や福祉の現場で「この人の未来を支えたい」と願う心と同じです。
ぜひ、楽しみながらも真剣に討論に取り組んでみてください。
看護予備校、准看護予備校を選ぶなら京都・大阪・滋賀・兵庫から通いやすいアルファゼミナール