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2025.04.15

保健師学校の入試で出た小論文のお題(6)『幼児期の地域活動の効果(800字・60分)』

保健師学校の入試の小論文『幼児期の地域活動の効果』の画像 京都の看護予備校アルファゼミナール

保健師学校の入試で出た小論文のお題(6)

⁻『幼児期の地域活動の効果(800字・60分)』

保健師を目指すうえで、「地域」という視点は切り離せません。今回取り上げるのは、幼児期の子どもたちが地域活動に参加することの効果について。800字という字数制限の中で、保健師としての視点を交えながらどう答えるかが問われます。
小さな子どもたちが地域と関わることの意味や、そこから生まれる成長や課題について一緒に考えていきましょう。

●幼児期の地域活動とは

幼児期の地域活動とは、たとえば地元のお祭りへの参加、地域の清掃活動、農業体験、町内会行事への参加などを指します。保育園や幼稚園を通じて地域と関わる機会もあれば、家庭が中心になって関わることもあります。

こうした活動は「学びの場」としての意味を持ち、単に“イベントに参加する”というだけでなく、子どもたちの心や社会性の成長にも深く関係しています。

●出題者のねらい

このようなテーマが出される背景には、保健師として「地域での子どもの育ち」に関心を持てているか、またその意義を理解しているかが問われています。

保健師は地域のすべての年代に関わりますが、特に乳幼児健診や子育て支援、保護者との関わりの中では「地域と子どものつながり」についての理解が欠かせません。
また、幼児期における地域活動の効果について考えることは、健康教育・予防活動の企画や支援にもつながります。

●小論文を書く際のポイント

まず、「幼児期の地域活動にはどんな効果があるのか」を軸に話を展開しましょう。

具体的には以下のような点を挙げると良いです。
・社会性や協調性の向上・・・年齢の違う人と関わることで、譲り合いや助け合いの心が育まれる。
コミュニケーション能力の向上・・・地域の大人やお年寄りと話す経験を通して、言葉のやり取りや表現力が豊かになる。
・役割を果たす責任感・・・「自分が地域の一員なんだ」という意識が芽生える。
・大人の働き方や考え方を学ぶ機会・・・職業体験的な活動や地域のお仕事を見学することで、将来の夢が膨らむ。

一方で、デメリットや課題にも触れておくと説得力が増します。
・家庭によって活動の格差が生まれること・・・共働き家庭では参加が難しい場合もあり、不平等感につながる。
・子どもの負担になる場合もある
・・・無理に参加させると、楽しいはずの活動がストレスになる可能性も。

これらを踏まえながら、「地域で子どもを育てる」ことの意味や、保健師としてどんな支援ができるかに触れると、小論文としての深みが出ます。

●まとめ

幼児期から地域と関わることで、子どもたちは人間関係の基礎を学び、心と体の成長に良い影響を受けます。一方で、全員が平等に地域活動に参加できるとは限らず、そのサポート体制が今後の課題とも言えます。

保健師としては、地域における子ども支援の仕組みや、家庭ごとの事情への配慮を踏まえた関わりが求められます。 小論文では、こうした広い視点を持ちながら、地域活動の意義と課題をバランスよく書けるよう心がけましょう。

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