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2025.04.16

看護学校の入試で行われた実技試験(4)『本をひもで束ねる(時間3分)』

実技試験『本をひもで束ねる(時間3分)』の画像 京都の看護予備校アルファゼミナール  看護大学・看護学校・助産学校・保健師学校受験対策

看護学校の入試で行われた実技試験(2)

⁻『本をひもで束ねる(時間3分)』

整理整頓、丁寧さ、そして“ありがとう”の気持ちを問う課題 看護学校の入試では、学力試験や面接だけでなく、実技試験が行われることもあります。なかには「本をひもで束ねる」といった、一見シンプルに見える課題が出されることも。たった3分の試験ですが、そこには看護の現場に求められる多くの要素が詰まっています。

今回はこの実技試験のねらいや対策、実際に受ける際の心構えについて解説します。

●この試験の意図

「本をひもで束ねる」という課題は、一見すると家庭科の授業や家庭の手伝いで経験するような、日常的な動作の延長に見えます。しかし看護の世界では、患者さんの身の回りを整えたり、道具をきちんと管理したりといった“整理整頓”の力が非常に重要視されます。

また、限られた時間内で作業を終えることから、「時間感覚」や「段取り力」も試されていると言えるでしょう。さらに、ひもが途中で緩んでしまったり、本が崩れてしまったりするとやり直しが必要になります。失敗したときに焦らず丁寧にやり直せるか、そうした冷静さや粘り強さも見られているのです。

●試験官は何を見ているのか

この実技で見られているポイントは以下のようなものです。
・整理整頓の習慣があるか
・丁寧さ、慎重さ、そして器用さ(巧緻性)があるか
・崩れやすい本をうまく安定させられる工夫や配慮ができるか
・焦って雑にならない落ち着きと根気があるか
・最後までしっかり結びきる責任感と完遂力


また、看護師は患者さんの生活環境を整えたり、薬品や道具を管理したりといった「整理された環境をつくる力」が求められます。そのため、日ごろから部屋の掃除や持ち物の整理をしっかりしているかという“生活態度”も、こうした実技からにじみ出るものです。

さらに意外なポイントとして、「本を大切に扱う気持ち」が見られている場合もあります。たとえ処分する本であっても、自分が勉強に使ってきた教材なら、「ありがとう」と思いながら扱う姿勢は、看護職に必要な“ものを大切にする心”として評価されることもあるのです。

●実際に試験に臨む際のポイント

試験当日に慌てないためには、次のような準備や心構えが役立ちます。
・実際に自宅で「新聞紙をひもで束ねる」練習をしておく
・ひもをどの順番で巻くか(縦→横、または横→縦)を事前に決めておく
・緩みにくい結び方(本結びなど)を練習しておく
・崩れやすい本を整えるコツ(背表紙の向きや高さを揃える)を覚える
・時間を測って3分以内で完成できるようにする


作業中は、手元ばかりに気を取られず、時折本全体のバランスを見たり、仕上がりの美しさも意識するようにしましょう。ひもを引っ張るときに手が震えたり、焦ってミスが増えるといったことがないよう、気持ちの落ち着きも大切です。

●まとめ

「本をひもで束ねる」という実技試験は、見た目以上に奥が深い課題です。看護師としての基礎である“丁寧さ”や“整理整頓力”、“ものを大切にする姿勢”が試されると同時に、日ごろの生活習慣や心構えまでもが見られています。 また、誰かが運びやすいように束ねる、古紙回収の人への配慮など、相手を思いやる気持ちも大切です。
実技対策というと特別な練習が必要に思えますが、日常の中でこうした動作を丁寧にこなしていくことで、自然と力はついていくものです。

もしこの課題に出会ったら、「ただ束ねるだけ」ではなく、「どんな人がこれを扱うのか」「どうすればキレイに見えるか」といったことまで想像しながら、心をこめて取り組んでみてください。

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