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2025.04.15

看護大学・看護学校の入試で出た小論文・作文のお題(13)『安全(800字・40分)』

看護学校の入試の小論文『安全』の画像 京都の看護予備校アルファゼミナール

看護学校の入試で出た小論文・作文のお題(13)

⁻『安全(800字・40分)』

「安全」とは、一見あたりまえのようでいて、とても奥深いテーマです。医療の現場では、「安全第一」が何よりも大切にされ、看護師を目指す受験生にとっても重要なキーワードとなります。今回のように「安全」という抽象的なお題が小論文や作文で出題された場合、自分なりの視点で切り込み、現実と結びつけて考えることが求められます。

小論文に取り組むうえでの考え方のヒントやポイントを整理してみましょう。

●安全とは?

「安全」とひとことで言っても、その意味は多岐にわたります。怪我や事故から身を守るという身体的な安全、治安や犯罪から生活を守る社会的な安全、さらには近年では情報漏洩などに関わるデジタル上の安全性も重要視されています。また、災害や感染症など、予期せぬ事態に対する備えも安全を語る上で欠かせない視点です。

看護の現場では、患者さんの命を預かる責任があるため、安全の概念は特に重要です。高齢者や妊産婦、乳幼児など、特に配慮が必要な方々を対象とする機会が多く、ちょっとした不注意が重大な事故につながることもあります。転倒、誤薬、感染管理、食事介助…あらゆる場面に「安全」が求められています。

●出題者のねらい

このような「安全」というテーマの出題では、「あなたがどれほど他者の安全に関心を持ち、責任を意識できるか」が見られています。また、安全を保つためにどのような行動を意識しているか、あるいは過去に失敗した経験から何を学んだかという具体例も有効です。

たとえば、自分が日常生活で安全確認を怠ってけがをした経験や、「ヒヤリハット」を体験したエピソードがあれば、それをもとに反省点や気づきを書くと説得力が増します。そこから「安全は当たり前ではなく、日々の意識と行動で守られるものだ」という結論に繋げていくと、深みのある文章になります。
また、海外と日本との治安の違いにふれ、「日本での安全はとても恵まれたものだ」という国際的な視点を加えるのも、発展的なアプローチです。

●小論文を書く際のポイント

このような抽象的なお題に取り組む際は、次のような構成を意識すると書きやすくなります。

・安全の定義や種類を述べる(身体的・社会的・情報的など)。
・自分自身の体験や意識していることを具体例で示す。
・看護職として安全にどう向き合いたいかを書く。
・安全が当たり前でないことへの気づきや提案を加える。


「安全と危険は常に隣り合わせ」という言葉があります。実際、日常の中に潜むリスクは見過ごされがちです。だからこそ、安全への意識と行動は、どんな職業にも共通して必要な要素ですが、特に看護職のように命に関わる現場では、それが大前提となります。

●まとめ

「安全」は単なる概念ではなく、日々の行動や心がけに根ざしたものです。看護師として働くうえで、患者さんの安全を守ることはもちろん、自分自身や同僚、さらには社会全体の安全に目を向けられる視野の広さが求められます。

この小論文を通じて、自分の経験や価値観を見直すとともに、安全の大切さについて深く考えてみましょう。それが、看護職にふさわしい人間性の一歩にもつながるはずです。

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