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2025.04.15

看護大学・看護学校の入試のグループ討論で出されたお題 (9)『身だしなみについて(4分間)』

看護学校の入試のディスカッション『身だしなみについて』の画像 京都の看護予備校アルファゼミナール  看護大学・看護学校・助産学校・保健師学校受験対策

看護大学・看護学校の入試のグループ討論で出されたお題(9)

⁻『身だしなみについて(4分間)』

今回ご紹介するのは、看護学校の入試で実際に出題されたグループ討論のお題「身だしなみについて」です。
身だしなみと聞くと、誰もが何かしら意見を持っている身近なテーマですが、その分、価値観の違いが現れやすく、まとめ方に工夫が必要です。看護師という職業ならではの視点を踏まえながら、どう討論を展開すればよいか、ポイントを解説していきます。

●身だしなみの大切さと多様な価値観

「身だしなみ」とは、ただ外見を整えるだけではありません。相手に対する配慮や敬意の表れでもあります。看護師は、患者さんやその家族、多職種のスタッフと関わる仕事です。清潔感のある髪型、爪、服装は信頼を得る第一歩。どんなに知識や技術があっても、見た目が不衛生だったり乱れていたら、安心してケアを受けてもらえないかもしれません。

とはいえ、身だしなみの基準は一つではありません。時代や文化、年齢によっても価値観は異なります。例えば、ネイルやヘアカラーに対して若い世代は比較的寛容ですが、高齢者の中には「医療の現場ではふさわしくない」と感じる方もいます。

このような違いに対して「どちらが正しい」と決めつけるのではなく、TPO(時・場所・場合)をわきまえることが何より大切です。

●グループ討論の進め方

このお題のように、正解が一つに絞れないテーマでは、「自分の意見」を持つだけでなく、「相手の意見を受け止める姿勢」も試されています。

討論では、最初に「身だしなみとは何か」という共通認識を持ち、その上で「看護の現場にふさわしい身だしなみとは?」という方向へ話を展開するとよいでしょう。

・自分の考えを述べる
・他の人の意見を肯定的に受け止めながら補足する
・発言が少ない人に話を振る

このように、周囲に配慮しながら話を進める姿勢も評価ポイントです。

●結論の出にくいお題のまとめ方

「身だしなみ」のようなテーマは、人によって意見が分かれやすく、短時間で結論を出すのは難しいです。しかし、討論の目的は「正解を導き出すこと」ではなく、「合意形成に向かって協力する姿勢」を見せることです。
たとえば、次のようにまとめると良いでしょう。

「身だしなみの基準は人によって異なりますが、看護師としては患者さんに安心してもらえる清潔感を基本に、TPOを意識していくことが大切だという意見で一致しました」

このように、全員の意見を尊重しつつ、一つの方向性にまとめる言葉がけができると、好印象につながります。

●まとめ

身だしなみは、「相手を思う気持ち」が形になったもの。看護師という職業では、身だしなみが安心感や信頼感を左右します。入学後・就職後は、清潔感を基本に、制服の着こなしや髪型、爪の手入れなどにも気を配り、常に患者さんの立場で「どう見えているか?」を意識していきたいものです。

討論では、自分の意見を持ちつつ、他者を尊重し、協力して結論を導く力も大切です。身だしなみという身近なテーマだからこそ、深く考え、自分の価値観を言葉にできるよう準備しておきましょう。

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