2025.04.14
⁻『看護師にはどのような能力や技量が必要か。』
「看護師に必要な力とは何か?」
この問いは、面接や小論文でよく問われるテーマです。現場で求められる看護師像を考えることは、自分自身がどんな看護師を目指すのかを明確にする第一歩でもあります。
今回は、入試で出題されたこのお題にどう向き合い、どう書き進めればよいかを考えてみましょう。
●看護師に必要な能力とは? |
看護師の仕事は単に医療行為を行うだけではなく、患者さんの心に寄り添い、他職種と連携しながらチーム医療の一員として動く総合力が求められます。以下のような能力は、特に重要とされています。
忍耐力・・・思い通りにいかないことも多く、患者さんの不安や怒りに向き合う場面もあります。
体力・・・夜勤や長時間の立ち仕事、突発的な対応など、体力は必須です。
判断力・・・患者さんの状態変化に素早く気づき、適切な対応をする必要があります。
観察力・・・バイタルサインだけでなく、顔色や表情、しぐさなどから小さな変化を察知します。
責任感・・・人の命に関わる仕事である以上、「任されている」という強い自覚が大切です。
思いやりと傾聴・・・ただ処置をするだけではなく、患者さんの気持ちに寄り添い、耳を傾ける姿勢が信頼を生みます。
コミュニケーション力・・・患者さんや家族との会話だけでなく、医師・看護師同士の情報共有にも不可欠です。
チームワーク力・・・看護師だけで完結する仕事はありません。他職種と協力し、支え合う力が求められます。
学び続ける姿勢・・・医療は日々進化しています。最新の知識を取り入れようとする意欲が、良い看護師を育てます。
●自分はどの能力を活かせるか? |
小論文を書くときは、上記の中から「自分が持っている力」「これまでに発揮してきた経験がある力」を一つでも選び、自分の体験と結びつけて書くと説得力が増します。
たとえば、「私は中学・高校時代、部活動で副部長を務め、部員同士の衝突があったときには、仲介役として話を聞き、気持ちを整理して伝えるように努めてきました。この経験から、コミュニケーション力や傾聴力には自信があります」というように、経験を通して得た能力をアピールしましょう。
また、「自分がまだ十分に身につけていないけれど、今後伸ばしたい力」について触れるのもよい構成です。
「判断力や観察力は、現場での実習を通じて少しずつ養っていきたいと考えています」といった未来への展望を添えると、向上心のある印象を与えることができます。
●小論文を書く際のポイント |
具体的な能力を明記する・・・「大切な力はたくさんあります」とあいまいにせず、2〜3個に絞って明確に示すのがコツです。
自分の体験と結びつける・・・説得力がぐっと増します。
看護師という職業にどう生かされるかを書く・・・単なる長所自慢にならないよう、仕事とどう結びついているかを示すと効果的です。
文章の流れを大切に、「看護師に求められる力」→「自分が活かせること」→「これから伸ばしたい力」の順で書くと自然にまとまります。
●まとめ |
看護師に必要な能力は多岐にわたりますが、すべてを完璧に備えている人はいません。大切なのは、「自分の強みを自覚していること」と「学び続ける意欲」です。
小論文では、自分なりの考えやエピソードを織り交ぜながら、看護師としての適性や可能性を素直に伝えていくことが求められます。 看護の道を志すその思いを、ぜひ言葉にしてみてください。
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