2025.04.12
⁻『(趣味は阪神の応援、と言った受験生に対し)金本監督は阪神のアニキやけど、もとは広島の選手やから、広島が優勝したことについてはどう思いますか??(2018年)』
看護学校や看護大学の面接では、「志望理由」や「将来の目標」といった定番の質問だけでなく、時には趣味や時事ネタに絡めた意外な質問が飛んでくることがあります。今回は、実際の入試で出された「金本監督は阪神のアニキやけど、もとは広島の選手やから、広島が優勝したことについてはどう思いますか?」という質問を通して、受験生が面接でどのように対応すべきかを考えてみましょう。
● 質問の意図 |
これはアイスブレーク?それともフェイント?
この質問は、2018年のある看護学校の入試で実際に出されたものです。受験生が「趣味は ⚾ 阪神タイガース の応援です」と答えたことに対し、試験官が「金本監督は阪神のアニキやけど、もとは広島の選手やから、広島が優勝したことについてはどう思いますか?」と返してきました。
これは一見、面接には関係のない話のようにも思えますが、実はこうした雑談的な問いかけは「アイスブレーク(緊張を和らげる目的)」であると同時に、「フェイント(予想外の質問)」としての役割も担っています。受験生の素の表情や人柄、柔軟な対応力を見極めるために使われるのです。
●趣味の話が意外と大事な理由 |
このとき面接を担当した試験官は、たまたま ⚾ 広島東洋カープのファンだったそうです。面接中に共通の趣味で会話が盛り上がることはよくあることで、趣味について話す時間が生まれると、受験生のリラックスした表情や、言葉の抑揚、考え方などが見えやすくなります。
ただし、盛り上がったからといって合格に直結するわけではありません。逆に、盛り上がらなかったからといってマイナス評価になることもないのです。あくまでも「あなたらしさ」を知るためのひとつの入り口として、趣味の話が活用されるということを理解しておきましょう。
●マニュアル通りだけでは通用しない時代 |
最近の面接では、「模範解答」や「テンプレート的な話し方」だけでは印象に残りにくくなっています。面接官側も、表面的な受け答えだけではその人の本質は見抜けないと考えており、少し突飛な質問をすることで、受験生の内面や柔軟な思考力、ユーモアセンスを見ようとしているのです。
今回のような「阪神と広島」という球団ネタは一見突拍子もないように感じるかもしれませんが、そこで焦らず、笑顔で「たしかに複雑な気持ちですね。でも広島もすごく強かったので悔しいけど認めざるを得ないです!」などと受け答えできれば、自然なコミュニケーション力が評価されるでしょう。
●面接で見られている“本当の姿” |
突拍子もない質問をされたときにこそ、相手の話をしっかり聞いて反応できるか、ユーモアを交えながらでも礼儀を忘れずに答えられるか、といった「素の対応力」が問われています。看護の現場でも、予想外の事態にどう対応するか、患者さんのちょっとした言葉にどうリアクションするかは重要なスキルです。
その意味でも、こうしたちょっと変わった質問は、実は看護師に求められるコミュニケーション力の“縮図”ともいえるのかもしれません。
●まとめ |
型にはまらない柔軟さを持って
面接は単なる質疑応答ではなく、「あなたという人間を知るための場」です。だからこそ、時には阪神ファンへのフェイントのようなユニークな質問も飛んできます。大切なのは、それに対して誠実かつ柔軟に、自分の言葉で答える姿勢です。
たとえ想定外のことを聞かれても、それを笑顔で受け止め、正直な気持ちで受け答えができる。そんな「人としての対応力」が、あなたの魅力として面接官の心に残るはずです。
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