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2025.04.11

保健師学校の入試で出た小論文のお題(5)『国際化の進展がわが国の医療現場にどのような変化をもたらすかあなたの考えを述べなさい(800字・時間60分)』

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保健師学校の入試で出た小論文のお題(5)

⁻『国際化の進展がわが国の医療現場にどのような変化をもたらすかあなたの考えを述べなさい(800字・時間60分)』

近年、国際化の進展により、日本の医療現場にも多様な変化が求められています。​外国人患者の増加や医療ツーリズムの拡大など、国際的な動向が国内の医療体制に影響を与えています。​

本記事では、国際化が日本の医療現場にもたらす変化や課題、そして保健師としての対応について考察します。

●国際化について

グローバル化の進展により、日本国内でも国籍や文化、言語、宗教の異なる人々と接する機会が増加しています。
特に医療現場においては、外国人観光客の急増や、技能実習生・留学生として来日する若者の増加、さらには経済的事情や紛争によって来日した移民・難民など、背景の異なる多様な人々の受診が日常的になってきました。

また、近年は「医療ツーリズム(海外から高品質な医療を求めて来日すること)」の需要も高まっており、国際的な医療提供の場としての日本の医療機関の役割が広がりを見せています。2025年の大阪・関西万博などの大規模国際イベントを控え、こうした傾向は今後さらに強まると予測されています。

●何を問われているか

この小論文では、「国際化」という抽象的なキーワードが、医療現場にどのような影響を与えているかについて、自らの視点で具体的に掘り下げて考える力が求められています。 問われているのは、「現状の理解」や「課題の整理」だけでなく、それに対してどう向き合い、どのような対応や支援が必要なのかという提案力です。

特に保健師を志す立場としては、医療現場だけでなく地域保健の視点からも、文化や言語の壁を感じている住民への対応や支援体制、予防活動の工夫などについて、自分なりの考えを持っていることが期待されます。

●小論文を書く際のポイント

現状の把握
外国人患者の増加や医療ツーリズムの現状について、具体的なデータや事例を挙げて説明します。​

課題の分析
言語の壁や文化の違いによるコミュニケーションの困難、医療費未払いの問題、感染症のリスクなど、国際化に伴う課題を明確にします。

対応策の提案
多言語対応の強化、異文化理解の促進、外国人患者向けの医療制度の整備など、具体的な対応策を提案します。

保健師としての役割
地域における健康教育や予防活動を通じて、多文化共生の医療環境づくりに貢献する保健師の役割を述べます。

●まとめ

国際化の進展は、日本の医療現場に多様な変化と課題をもたらしています。​これらに対応するためには、医療従事者一人ひとりが多文化理解を深め、柔軟な対応力を養うことが求められます。​

保健師として、地域社会における多様なニーズに応え、誰もが安心して医療を受けられる環境づくりに貢献することが重要です。

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