2025.04.10
⁻『勉強がしっかりできる環境ですかね??』
「勉強がしっかりできる環境ですかね??」と聞かれたら
看護学校の面接で聞かれたこの質問、一見何気ないようで、実はとても多くのことを問われている質問です。
「はい、大丈夫です」と答えるだけではもったいないかもしれません。
今回は、この質問の意図や、どう答えるとよいかについて解説していきます。
環境や事情がさまざまな中で看護師を目指す人にとって、きちんと準備しておきたいポイントです。
● 質問の意図 |
「勉強がしっかりできる環境ですかね?」という質問には、複数の意図が隠されていると考えられます。
・自宅は学習に集中できる環境にあるのか
・通学に無理がないか(遠方すぎないか、交通手段はあるか)
・家庭や仕事の都合で勉強時間が確保できるか(育児や介護など)
・金銭的に学費や生活費が工面できるか
・仕事を辞めてまで本気で学ぶ覚悟があるのか
・学業優先の姿勢を持っているか
表面だけでは「何が心配されているのか」がつかみにくいため、自分の状況に合わせて、あらかじめ準備しておくことが大切です。
●面接官は何を見ているのか |
この質問を通じて面接官が確認したいのは、「入学後、継続して学びきれるかどうか」です。
助産師・看護師の養成課程は想像以上に忙しく、実習・課題・国家試験対策など、日々の勉強に追われます。そのため、途中で「やっぱり無理かも」となってしまうと、ご本人にとっても学校にとっても残念な結果になってしまいます。
そのリスクを避けるためにも、「本当にこの人はやっていけるのか?」という確認の意味が込められています。
●実際に面接試験に臨む際のポイント |
では、どのように答えればよいのでしょうか? ポイントは「具体的かつ安心感のある回答」を心がけることです。
たとえば、
・環境面「入学後は学校の近くで一人暮らしをする予定で、物件も探し始めています。」
・育児や家事「夫(または両親)が子どもの送り迎えを担当してくれる予定です。保育園との連携も済んでいます。」
・金銭面「奨学金や教育訓練給付金の申請準備をしています。現在の職場にも退職の意向を伝え、了承を得ています。」
さらに、
「それでも両立は大変だと思いますが、どうしても看護師(助産師)になりたくて」といった熱意を加えると、説得力がぐっと増します。
●まとめ |
「勉強がしっかりできる環境ですかね?」という質問は、入学後の見通しを問う“やさしい問いかけ”でもあります。気負わずに、自分の今の環境や支援体制、意欲を丁寧に伝えましょう。「なぜそれでもこの道を選びたいのか」という覚悟がしっかり伝われば、面接官の印象も大きく変わります。
誰にとっても“勉強に最適な環境”など簡単に手に入るものではありません。それでも「工夫していこう」という姿勢を見せることが、何よりのアピールになるのです。
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