お役立ち情報

2025.04.05

助産学校の入試で出た小論文・作文のお題(1)『デザイナーベビーについての課題文を読み、考えを書きなさい。(800字・時間60分)』

助産学校の小論文『デザイナーベビーについての課題文を読み、考えを書きなさい』の画像 京都の看護予備校アルファゼミナール

助産学校の入試で出た小論文のお題(1)

⁻『デザイナーベビーについての課題文を読み、考えを書きなさい。(800字・時間60分)』

このお題は、一見すると難解で、哲学的・倫理的に書きづらく感じるかもしれません。しかし、助産師という職業を目指す人にとって、「命」とどのように向き合い、何を大切にするのかを考えることは、非常に本質的です。
デザイナーベビーの問題には、医療技術の進歩や家族の希望だけでなく、命の尊厳、多様性、社会的な価値観など、さまざまな要素が含まれています。

今回はこのテーマにどう向き合い、どのように小論文として構成していけばよいかを、実際の入試対策として解説していきます。

●デザイナーベビーとは

「デザイナーベビー」とは、遺伝子操作などの技術を用いて、生まれてくる子どもの性別や外見、健康状態などを親が“設計”することを指します。もともとは重い遺伝病の予防など医療的な目的で開発された技術ですが、近年では「将来スポーツが得意になるように」「目の色や身長を希望通りに」など、医療の範囲を超えた“選択”が可能になる未来への懸念が生じています。

この技術は、倫理的な問題だけでなく、命の価値や平等性について私たちに問いかけてきます。助産師を目指す人にとっては、「どのような命にも等しく寄り添う」姿勢が求められるため、このテーマは決して他人事ではありません。

●小論文を書く際のポイント

このお題では、課題文が出題されていることが前提なので、まずは課題文の要点を正確に読み取ることが大切です。その上で、以下の3つの視点を意識すると構成が立てやすくなります。

・技術のメリットと可能性
遺伝病のリスクを軽減する/重い疾患の苦しみから家族を救う など

・倫理的・社会的な懸念
命の選別につながる/経済格差により「デザインできる家庭」とそうでない家庭で差が生まれる など

・自分自身の立場・考え  
助産師として命と向き合う立場から、「どのような命も大切にしたい」「人間の価値を決めるのは見た目や能力ではない」など、自分なりの姿勢をしっかり書きましょう。

●このお題を書きづらい人へのアドバイス

「難しそう」「医療や遺伝の知識がない」と感じてしまう方も多いかもしれません。でも、専門知識がなくても人としての感覚や価値観を素直に書くことが評価されます。

たとえば、
・小さい頃、兄弟姉妹と比べられて嫌だった経験
・自分の個性を大切にしてくれた人との思い出
・どんな赤ちゃんでも無条件に愛されるべきだと感じた経験


こうした日常の気づきから出発し、「どんな命にも意味がある」という考えを膨らませれば、立派な小論文になります。 また、「助産師は命を選ぶのではなく、どんな命にも寄り添う存在であるべきだ」といった視点は、入試で高く評価されやすいです。

●まとめ

このテーマは、医学的な側面だけでなく、命の尊厳・倫理・社会の在り方など、広い視点が求められます。しかし、難しく考えすぎず、「どんな助産師になりたいか」「どんな命にもどう向き合いたいか」を素直に言葉にすることで、自分らしい小論文になります。

助産師は、“産む人”と“生まれてくる命”の両方を支える存在です。この問いにどう向き合うかを考えることは、助産師としてのスタートラインに立つ準備そのものです。 一歩ずつ、あなたらしい答えを見つけていきましょう。

お問い合わせ

Contact

看護予備校、准看護予備校を選ぶなら京都・大阪・滋賀・兵庫から通いやすいアルファゼミナール

0120-742-764

Copyright Ⓒ 看護予備校なら京都・大阪・滋賀から通いやすいアルファゼミナール All Rights Reserved.