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2025.04.09

助産学校の入試で出た小論文のお題(3)『夫婦別姓についてあなたの考えを書きなさい(800字)』

小論文『夫婦別姓についてあなたの考えを書きなさい』の画像 京都の看護予備校アルファゼミナール

助産学校の入試で出た小論文のお題(3)

⁻『夫婦別姓についてあなたの考えを書きなさい(800字)』

最近、ニュースやSNSでも「夫婦別姓」の話題をよく見かけるようになりました。家庭や結婚のあり方が多様化する中で、名字の選び方についての考え方も、少しずつ変わってきています。

今回は、助産学校の入試で実際に出題された「夫婦別姓」についての小論文のお題をもとに、どう考え、どう書いたらよいか、一緒に考えていきましょう。

● 夫婦別姓の現状

現在の日本では、結婚するとどちらか一方の姓に統一する「同姓」が法律で定められています(民法第750条)。ほとんどの場合、女性側が姓を変えることが多いのが現状です。一方で、アメリカやフランス、韓国などでは「夫婦別姓」が選べる国が多く、名字の選択に自由があります。

また、日本国内でも、結婚後も仕事上は旧姓を使う人が増えており、特に医療や教育現場では、旧姓での通称使用が認められているケースもあります。​

●メリットとデメリットを考える

夫婦別姓のメリットとしては、個人のアイデンティティを大切にできることや、仕事のキャリアや資格名との整合性を保てる点が挙げられます。特に専門職である助産師や看護師は、長く使ってきた名前が信頼にもつながるため、名前が変わることに抵抗を感じる人もいるかもしれません。

一方、デメリットとしては、家族の一体感が損なわれるのではないか、子どもの姓をどうするか、といった課題が挙げられます。また、制度を変えるには法改正が必要であり、社会全体の理解や準備も必要です。

●将来はどうなる?

今の高校生や大学生が結婚する頃には、夫婦別姓が選べるようになっている可能性もあります。実際に、選択的夫婦別姓を求める声は年々高まっており、国会でも議論が続いています。

どちらの制度が「正しい」というよりは、「選べること」に意味がある時代になってきているのでしょうか。

●小論文を書く際のポイント

このテーマは「賛成」か「反対」か「中立」か、どれを選んでも構いません。ただし、どちらの立場に立つとしても、反対意見にも少しふれ、自分の意見とのバランスをとるようにすると、読み手にとって納得感のある文章になります。

また、「自分だったらどう思うか」「将来、助産師として妊産婦さんと関わる立場で何ができるか」など、自分自身の立場から考えを深めていくと、内容に厚みが出ます。

●まとめ

夫婦別姓の議論は、「家族とはなにか」「自分らしさとはなにか」を考えるきっかけになります。助産師を目指すみなさんにとって、家庭や育児、パートナーシップについての視点を持つことはとても大切です。

自分の考えを言葉にしながら、柔らかく、でもしっかりとした意見を伝えられるよう練習していきましょう。

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