2025.04.08
⁻『あなたは看護・介護ロボットの導入に対してどう考えるか。(800字・50分)』
「ロボットが介護や看護をする時代」…あなたはどう思いますか?
最近の看護・介護の現場では、ロボットの導入が少しずつ進んできています。高齢化が進むなかで、深刻な人手不足を補う手段として注目されているのが、いわゆる「看護・介護ロボット」です。
でも、「ロボットが人をケアする」って、ちょっと想像がつきにくいですよね。このお題では、ただ賛成・反対を述べるだけでなく、「なぜそう思うのか」「将来どうなると思うか」といった自分なりの考えを伝える力が求められます。
●ロボット導入の現状 |
現在、看護・介護の現場に導入されているロボットは主に次のようなものがあります。
・移乗サポートロボット:利用者をベッドから車いすに移すなど、身体的な負担を減らすもの
・見守りロボット:夜間の徘徊を感知したり、異変があった際に職員に知らせたりするもの
・会話・レクリエーションロボット:高齢者の孤独感をやわらげたり、脳の活性化を図るコミュニケーション支援型ロボット
すでに多くの介護施設や病院で導入されていますが、コストや操作の難しさ、全ての人に合うわけではないといった課題もあります。
●ロボット導入のメリットとデメリット |
メリット
・人手不足の解消:ロボットが一部の作業を代行することで、職員の負担が軽減されます
・身体的負担の軽減:介助による腰痛など、看護師・介護士のケガの予防になります
・見守りの精度向上:24時間体制での見守りが可能になり、安全性が向上することも
デメリット
・人間らしい対応はできない:思いやりや表情の変化を感じ取るのはまだ難しい
・機械に頼りすぎる不安:利用者との関係が希薄になったり、「人とのつながり」が失われる可能性も
・導入コストが高い:小規模な施設では、予算的に導入が難しいこともあります
●将来はどうなる?あなたの考えは? |
ロボットがすべてを担う時代は、まだまだ先かもしれません。しかし、10年後、20年後には今よりもっと当たり前のようにロボットが現場にいるようになるかもしれません。
「人間でなければできないケア」「ロボットに任せられるケア」、この区別をどう考えるかが重要なポイントです。
試験でこのテーマに取り組むときは、「私はロボット導入に○○です。なぜなら〜」というように、自分の意見+理由+将来の見通しをセットで述べられるとよいでしょう。
●小論文を書く際のポイント |
・最初に「私は賛成/反対(または中立)」という立場を明確にしましょう
・ロボットの特徴や現状を簡潔にふまえて書くと、説得力が増します
・「人と人とのふれあい」や「信頼関係」について、自分なりの言葉で表現できると◎
・「医療職として、どんなケアをしていきたいか」までつなげるとより深い内容になります
●まとめ:ロボットと“人”の役割 |
ロボットの導入は、単なる機械の話ではありません。私たちの働き方や、ケアのあり方そのものが変わっていく未来を見すえたテーマです。
看護師や介護職が“人としての温かさ”を大切にしながら、技術の力もうまく使っていく…そんなバランス感覚がこれからますます求められていくでしょう。
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