2025.04.08
⁻『車の免許は持っていますか?』
助産学校の面接で、「車の免許は持っていますか?」と聞かれて戸惑った――そんな声が、最近の受験生のあいだでちらほら聞かれるようになりました。この質問、いったいどんな意図があるのでしょうか。
今回は、その背景や受け答えのヒントをやさしく解説していきます。
●この質問、何のために? |
実はこの質問、面接の合否に大きく影響するものではありません。「免許を持っていないから落ちた」ということは、基本的にはないと考えてよいでしょう。
では、なぜ聞かれるのでしょうか?
一つは、ただの“世間話”的な質問の可能性もあります。たとえば、「助産師になったら、いずれ車が必要になることもあるよ」ということを、さりげなく伝えたいだけかもしれません。
また、受験生の生活スタイルを知りたいという場合もあります。とくに家庭のある方が「自宅から実習に通いたい」と希望している場合、「免許がある=自力で通える手段がある」という情報になるからです。
●助産師と車の関係 |
実際、助産師という仕事では、車の免許が役立つ場面が多々あります。特に、地域での訪問型の助産活動や、診療所での当直・オンコール体制のある施設では、夜間の呼び出しに応じる必要もあります。
そうしたとき、車での移動ができるかどうかは、勤務条件にかかわってくることも。地方や郊外の施設では、車での通勤が前提のところもあります。
また、助産学生の場合でも、車通学が許可されている学校も少なくありません。特に実習期間中は、長時間の拘束や予測不能なスケジュールになることもあり、「免許があれば何かと便利」というのが現実です。
●免許がなくても大丈夫? |
もちろん、まだ免許を持っていない方でも心配はいりません。
助産学校の面接でこの質問が出たとしても、正直に「今は持っていませんが、将来必要であれば取得を考えています」と答えれば問題ありません。 重要なのは、「その質問の背景にある現実を理解しているかどうか」や、「柔軟に対応できる姿勢があるか」です。
免許そのものよりも、受け答えの中ににじむ考え方や姿勢が見られているのです。
●どんな意図があるのか考えてみよう |
この質問は、受験生を困らせるためのものではなく、「現実を少し知っておいてね」という、やさしさから来ていることもあります。助産学校は、入学後すぐにとても忙しい日々が始まります。体力的にも精神的にもハードです。「この道は本気で来ているのか」「生活の準備は大丈夫か」という確認の意味もあるのかもしれません。
とくに、東京や大阪など都市部の学校ではあまり聞かれない傾向がありますが、地方の学校では実習先への移動や通学手段として、車の使用が前提になっていることも多いため、このような質問がされることがあります。
●まとめ |
「車の免許は持っていますか?」という質問は、一見関係なさそうに思えるかもしれません。でも、そこには、助産師という職業の現場感覚や、生活面での現実的な視点が詰まっています。
焦らず、正直に、そして前向きに答えれば、それで大丈夫です。
たとえば—— 「現在は免許を持っていませんが、助産師としての仕事や実習のために必要になる場面もあると聞き、今後取得を考えています」 そんなふうに答えられれば、印象も良くなるはずです。
面接のひとつひとつの質問に、愛のある目線を忘れずに。未来のあなたの姿を思い描きながら、落ち着いて臨んでくださいね。
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