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2025.04.06

看護学校の入試の面接で聞かれた内容(6)『出身校の特色を述べてください。』

面接『出身校(または今通っている学校)の特色を述べてください。』の画像 京都の看護予備校アルファゼミナール

看護大学・看護学校・准看護学校の入試の面接で聞かれた内容(6)

⁻『出身校(または今通っている学校)の特色を述べてください。』

● 質問の意図

この質問は、主に現役高校生に対して聞かれることが多く、深刻な意図があるというよりも、面接の冒頭で受験生の緊張をほぐすための“アイスブレイク”的な目的も含まれています。
ただし、だからといって軽く流していいというわけではありません。 一見すると合否に関係のなさそうな質問ですが、「自分の学校のことをどう見ているか」「それをどう伝えようとしているか」を通じて、受験生の観察力や表現力、主体性、学生生活への取り組み姿勢などを見ている可能性があります。

●面接官は何を見ているのか

学校の特色そのものよりも、それに対してあなたがどう向き合っていたかが見られています。
たとえば、
・部活動や学校行事にどう関わってきたのか
・通学や日常生活で何を感じ、工夫してきたのか
・その特色からどんなことを学んだのか

といった点が問われているのです。

特色が「運動部が強い」「吹奏楽部が全国入賞した」「海外留学制度がある」「難関大学合格者が多い」など学校全体のトピックであっても、自分がどこに関わっていたか、どう感じていたかを話せると、より説得力のある回答になります。
たとえば、「文化祭はすべて生徒主体で運営されており、私は装飾チームのリーダーとして活動しました」といった具体的な経験があると、面接官の印象に残りやすくなります。 また、意外と良い回答になるのが「駅から遠い」という学校の不便さ。実際、看護学校や実習先の病院も駅から遠い場合があるため、「毎日徒歩20分かけて通学していたので体力には自信があります」といったアピールにつなげることも可能です。

ちなみに、都市部と地方では学校の特色にも違いが見られることがあります。例えば、地方の高校では「生徒数が少なく一人ひとりの役割が大きい」「地元の病院や施設と連携した体験学習がある」など、地域性を活かした特色もあります。そうした背景を踏まえ、自分がどのように関わったかを語れると、看護師としての地域貢献への意識にもつながります。

●実際に面接試験に臨む際のポイント

「特に特色はありません」はNGです。どの学校にも何らかの特徴や校風はあるはずで、それを見出して言葉にする力が求められています。 また、質問は出身校の話であっても、見ているのは「今から進学しようとしている学校の特徴にもちゃんと気づける人かどうか」。観察力や関心の広さが問われています。

大学や専門学校を経てから看護学校を受験する人には、「高校の特色」ではなく、「大学での専攻」や「そこで何を学んできたか」を尋ねられるケースが多いです。その際も、学業にどう向き合ってきたか学びをどう看護に活かしたいと考えているかを語れると良いでしょう。

出席状況や学校生活の充実度についても追加で聞かれることがあります。「高校は楽しいですか?」「授業以外にどんな活動をしていますか?」など、内申書だけでは見えないあなたの姿を掘り下げようとしているのです。

●まとめ

「出身校の特色」という質問は、一見単純ですが、受験生の人となりを探る上で大切な質問です。
特色自体よりも、それを自分がどう捉えていたか、どう行動していたか、そしてそれがどう今の志望や姿勢につながっているかが見られています。 学校に対する関心や感謝の気持ち、自分の経験の棚卸しがしっかりできている人は、面接官に良い印象を与えることができます。あらかじめ、自分の学校の特徴を洗い出し、それにまつわる自分のエピソードを整理しておくと、本番で落ち着いて答えることができるでしょう。

どんなに些細に思えることでも、自分の視点で語れる力こそ、看護の現場で必要な「気づき」の力につながります。
しっかり準備しておけば、緊張する面接の最初の一問を、自信を持って乗り切ることができるでしょう。

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