2025.04.05
⁻『なぜ助産師を目指しているのですか?』
助産学校の面接試験では、必ずといってよいほど聞かれる質問が「なぜ助産師を目指しているのですか?」という問いです。この質問は、あなたの志望動機を深く掘り下げるものであり、面接官に強く印象づけるチャンスでもあります。 今回はこの質問の意図や、面接官が何を見ているのか、実際にどう答えたらよいかのポイントを解説していきます。
●質問の意図 |
面接官がこの質問を通して知りたいのは、「あなたがなぜ数ある医療職の中から“助産師”という道を選んだのか」「その動機にどれだけの深さと納得性があるのか」です。
「助産師になりたい」という気持ちは誰もが持っている前提で、その背景にある経験やエピソード、価値観を具体的に語れるかがカギとなります。
つまり、単に「命の誕生に関わりたいから」だけでは説得力が足りません。その気持ちがどこから生まれ、どんな出来事がきっかけだったのか、自分の言葉で語れるようにしておきましょう。
●面接官は何を見ているのか |
面接官がチェックしているポイントは以下のような点です:
・動機の一貫性と具体性 自分の経験と結びつけて語れているか
・助産師という職業を正しく理解しているか
・助産師としての適性があるか
特に、「助産師になったあと、どんな風に働きたいか」「どんな助産師を目指しているのか」といったビジョンも問われることがあります。漠然とした憧れではなく、将来像を具体的にイメージできているかも重要なポイントです。
●実際に面接試験に臨む際のポイント |
志望動機を考える際、全国の助産師志望者の中で多く見られる理由を参考にしながら、自分の経験と重ね合わせて整理しておくと良いでしょう。以下は、助産師になりたい理由・きっかけランキングの上位にあたるものです。
♛~助産師になりたい理由・きっかけランキング~♛
命の誕生に関わる仕事がしたい:妊娠・出産という人生の大きな節目に寄り添い、命の誕生を支えたい
母子の健康をサポートしたい:妊産婦や赤ちゃんの健康を守るため専門的なケアを提供したい
出産の不安を減らし安心できる環境を作りたい:妊婦の不安に寄り添い、心の支えとなる存在になりたい
❹ 医療専門職として自立して働きたい:開業やフリーランスなど多様な働き方を視野に入れている。
❺ 女性の生涯にわたる健康支援をしたい:出産だけでなく、思春期・更年期まで広く女性を支えたい。
❻ 助産師の仕事に感銘を受けた:自身や家族の出産体験、看護の実習で助産師に憧れを抱いた。
❼ より専門的なケアを提供したい:既に看護師として勤務しており、次のステップとして助産分野に挑戦したい。
これらの動機を、自分自身の体験や将来像とリンクさせて語れるかが、合否を分けるポイントです。
●助産師に求められる資質とは? |
助産師は高度な専門知識と実践力に加え、豊かな人間性が求められる職業です。以下のような資質・能力があると、面接でも高評価につながります。
・人のお世話が好き
・体力・精神力がある
・臨機応変な対応ができる
・冷静に仕事ができる
・コミュニケーション能力が高い
・判断力がある
・協調性がある
・共感力がある
・行動力がある
「私は〇〇の経験から、妊婦さんの気持ちに寄り添い、冷静な判断で行動できる助産師を目指しています」といった具体的な表現ができると◎です。
●まとめ |
「なぜ助産師を目指しているのか」という質問には、あなたの価値観や人生観がにじみ出ます。
面接官は、あなたの“本気度”を見極めようとしています。 そのためにも、自分の体験を軸にしたエピソードを用意し、助産師という仕事の理解や将来像をしっかり語れるよう準備しておきましょう。
あなたの想いが、面接官の心に届きますように。次回は「助産師学校の面接でよく聞かれる質問(2)」を取り上げていきます!
看護予備校、准看護予備校を選ぶなら京都・大阪・滋賀・兵庫から通いやすいアルファゼミナール