2025.04.05
⁻『現住所からはかなり遠いですが、なぜこの学校を受験されているのですか?』
● 質問の意図 |
この質問は、地元から離れた場所にある学校をなぜわざわざ選んだのかを確認するために問われます。ただし、単に興味本位で聞いているのではありません。試験官や学校側は、「この受験生は本当にうちの学校に来てくれるのだろうか?」「地元の学校に受かったら、そちらに行くのでは?」といった不安を抱いていることがあります。
また、看護学生は多重課題や病院実習などで非常に忙しい日々を送ることになるため、「遠距離通学で本当に通いきれるのか?」「体力的に問題ないのか?」といった実際的な懸念も含まれています。 さらに、実家からの通学ではなく一人暮らしで入学する場合は、卒業後に学校付属の病院やその地域に就職する意思があるのかも気にされるポイントです。
●面接官は何を見ているのか |
面接官は、この質問を通じて以下のような点を見極めようとしています。
・この学校を本気で志望しているかどうか
・距離的ハンデがあっても入学したいと思える明確な理由があるか
・通学・生活面において継続可能な環境が整っているか
・将来的にその地域での医療貢献の意思があるか
「学生寮がありますが、入りますか?」と聞かれる場合もあります。これは、生活基盤が明確かどうかを確認する意図もあるため、事前に寮の有無や条件を調べておくと安心です。
●実際に面接試験に臨む際のポイント |
この質問には、志望理由と生活面の見通しの両方をバランスよく答えることが求められます。以下のようなポイントを押さえておくと良いでしょう。
・学校のどんな点に魅力を感じたのかを具体的に伝える
例:「設備が最新で、実践的な学びができる」「先生と学生の距離が近く、サポート体制が整っている」など。
・一人暮らしの予定や、祖父母・親戚宅からの通学など、生活の見通しを示す
例:「学校近くに住む親戚の家から通学予定です」「学生寮に入って生活を安定させるつもりです」など。
・地元に学校がないため、進学先としてこの学校を選んだという背景も伝えると納得感が生まれる
例:「地元には看護学校がなく、志望分野の学べる場所として選びました」 「地元から離れることで、集中して学業に取り組みたい」という強い意志もアピール材料になる
近年では、「都市部での生活を経験してみたい」「地元を出るには進学という名目が一番親に許してもらいやすい」といった理由で、東京や大阪の学校を選ぶ受験生も少なくありません。そうしたケースであっても、「進学後の学びに真剣に取り組む姿勢」をしっかり伝えることが大切です。
●まとめ |
「なぜ遠方からこの学校を受験したのか?」という問いは、志望理由に対する真剣度を測ると同時に、生活面での見通しや将来的な就職先とのつながりまでを含めた“覚悟”を確認する質問です。
受験生としては、学校の魅力を明確に伝えることに加え、通学・生活・将来の進路についても事前に考え、自信を持って答えられるよう準備しておきましょう。
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